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名言で学ぶ

「神は死んだ」「我思う、ゆえに我あり」「無知の知」。時代を超えて語り継がれる哲学者たちの言葉を集めました。短い一言の中に、深い思想が凝縮されています。気になる名言から、その哲学者の世界に触れてみましょう。

人生

「神は死んだ」

ニーチェが『悦ばしき知識』で、神への信仰が支えを失った時代の到来を告げた言葉。

— ニーチェ
「万物は流転する」

ヘラクレイトスの思想を後世が要約した句として知られる、世界はたえず変化するという言葉。

— ヘラクレイトス
「他者は地獄だ」

サルトルの戯曲『出口なし』で、死後の密室に閉じ込められた登場人物が口にする台詞。

— サルトル
「吟味されない生に、生きる価値はない」

プラトン『ソクラテスの弁明』が伝える、法廷のソクラテスが自らの生き方を語った言葉。

— ソクラテス
「運命を愛せ」

ニーチェが『悦ばしき知識』で、必然的なものを美しいと見て愛そうと書いた言葉。

— ニーチェ
「一切皆苦」

ブッダの教えを四つの句にまとめた四法印の一句で、作られたものはすべて苦だと説く言葉。

— ブッダ
「汝の在るところのものになれ」

ニーチェがピンダロスの詩句を組み替え、『悦ばしき知識』で良心の声として書いた言葉。

— ニーチェ
「シーシュポスは幸福であると想像しなければならない」

カミュが『シーシュポスの神話』の結びで、不条理を見すえて生きる人間を描いた一文。

— カミュ
「死を想え」

セネカの死生観を要約した言葉として知られる、自分が死ぬことを忘れるなというラテン語の句。

— セネカ
「天上天下唯我独尊」

ブッダが生まれてすぐ七歩歩いて唱えたと伝わる、自らを世界の最上の者とする宣言の言葉。

— ブッダ
「諸行無常」

ブッダの教えとして経典に伝わる、形づくられたものはすべて移り変わるという仏教の基本の句。

— ブッダ
「大器晩成」

老子が『老子』第41章で、道の逆説的な在り方を並べる中に記した、大きな器は遅れて成るという句。

— 老子
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていただろう」

パスカルが『パンセ』で、恋の小さな原因が世界を動かすことを例に、人間の空しさを示した一節。

— パスカル
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」

シェイクスピアの戯曲『ハムレット』第三幕第一場で、王子ハムレットが語る独白の第一行。

— シェイクスピア

自由

「人間は自由の刑に処せられている」

サルトルが『実存主義とは何か』で、言い訳なしに選び続ける人間の条件を表した言葉。

— サルトル
「人間は生まれながらにして自由である、しかしいたるところで鎖につながれている」

ルソーが『社会契約論』第1編第1章の書き出しで、自由と拘束の矛盾を示した言葉。

— ルソー
「他人に不正をはたらく手先になれと求める法なら、法を破れ」

ソローが論考『市民の反抗』で、人を不正の手先にさせる法なら破れと説いた一文。

— ソロー
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」

ボーヴォワールが『第二の性』第2巻の冒頭で、女性のあり方は作られると示した一文。

— ボーヴォワール
「自分自身の知性を使う勇気を持て」

カントが論文「啓蒙とは何かという問いへの答え」で、啓蒙の標語として掲げた言葉。

— カント
「簡素に、簡素に、簡素に生きよ」

ソローが『森の生活』で、用事を減らして生活の本質に向き合う暮らしを説いた一節。

— ソロー
「私には夢がある」

キング牧師が1963年のワシントン大行進の演説で、人種差別の撤廃と平等を訴えた言葉。

— キング牧師

愛

「大切なものは、目に見えない」

サン=テグジュペリの『星の王子さま』で、キツネが王子に別れ際に秘密として教える言葉。

— サン=テグジュペリ
「汝の隣人を愛せよ」

イエスが神への愛に次ぐ第二の戒めとして、旧約聖書レビ記の句を引いて示した言葉。

— イエス・キリスト
「我と汝」

ブーバーが主著『我と汝』の題に掲げた、世界への二つの関わり方の一方を示す根源語。

— ブーバー
「愛は技術である」

フロムが『愛するということ』で、愛は学んで身につける技術だと説いた言葉。

— フロム
「他者の顔は「殺すなかれ」と語りかける」

レヴィナスが『全体性と無限』で、他者の顔の最初の言葉は「汝殺すなかれ」だと書いた一節に基づく言葉。

— レヴィナス
「他者の苦しみへの共苦こそが道徳の基盤である」

ショーペンハウアーが『道徳の基礎について』で、共苦こそ道徳の土台だと説いた主張を短くまとめた言葉。

— ショーペンハウアー
「君がぼくをなつかせたら、ぼくたちは互いに相手が必要になる」

サン=テグジュペリの『星の王子さま』第21章で、キツネが王子に絆の意味を教える台詞。

— サン=テグジュペリ
「苦しみを通してしか、本当に愛することはできない」

ドストエフスキーの短編「おかしな人間の夢」で、主人公が地上の愛は苦しみと切り離せないと語る一節。

— ドストエフスキー
「仁とは人を愛することである」

『論語』顔淵篇で、弟子の樊遅に仁とは何かと問われた孔子が答えた言葉。

— 孔子

知恵

「我思う、ゆえに我あり」

デカルトが『方法序説』第4部で、疑いえない哲学の第一原理として示した命題。

— デカルト
「人間は考える葦である」

パスカルが遺稿『パンセ』で、人間の弱さと思考による尊厳を一本の葦にたとえた言葉。

— パスカル
「知は力なり」

フランシス・ベーコンの言葉とされる格言で、本人の『聖なる瞑想』では近い句が神の知と力を論じる文脈に出てくる。

— ベーコン
「私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する」

ウィトゲンシュタインが『論理哲学論考』の命題5.6で、言語の限界と世界の限界を重ねた言葉。

— ウィトゲンシュタイン
「道の道とすべきは、常の道にあらず」

老子の著とされる『老子』第1章冒頭の、語りうる道は恒常不変の道ではないと説く句。

— 老子
「すべてを疑え」

デカルトが『哲学原理』で説いた、真理を求める者は生涯に一度すべてを疑えという原則を縮めた言葉。

— デカルト
「ミネルヴァのフクロウは黄昏とともに飛び始める」

ヘーゲルが『法の哲学』の序文で、哲学は時代が成熟した後に遅れて現実を理解すると述べた比喩。

— ヘーゲル
「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」

孫子が兵法書『孫子』謀攻篇で、彼を知り己を知れば何度戦っても危うくないと説いた言葉。

— 孫子
「想像力は知識よりも重要だ」

アインシュタインが1929年の雑誌インタビューで、想像力は知識より大切だと答えた言葉。

— アインシュタイン

道徳

「汝の意志の格率が常に普遍的立法の原理として妥当するよう行為せよ」

カントが『実践理性批判』で純粋実践理性の根本法則として示した、定言命法の定式。

— カント
「最大多数の最大幸福」

ベンサムが『統治論断片』の序文で、正と不正の尺度として掲げた功利主義の標語。

— ベンサム
「徳とは二つの悪徳の中間にある」

アリストテレスが『ニコマコス倫理学』で、徳を過剰と不足という二つの悪徳の中間と定めた言葉。

— アリストテレス
「悪の凡庸さ」

アーレントが『エルサレムのアイヒマン』の副題に掲げ、アイヒマンの人柄と動機を言い表した言葉。

— アーレント
「正義の原理は、無知のヴェールの背後で選ばれる」

ロールズが『正義論』で、正義の原理を選ぶ人々から自分の立場の知識を奪う仕掛けを述べた一文。

— ロールズ
「人間を手段としてのみ扱うな、常に同時に目的として扱え」

カントが『人倫の形而上学の基礎づけ』で示した、人間性を単なる手段として扱うことを禁じる定式。

— カント
「力を正当に行使できる唯一の目的は、他人への危害を防ぐことである」

ミルが『自由論(ミル)』で、社会が個人に強制を加えてよい唯一の理由を示した危害原理の一文。

— ミル
「不正を行うよりも、不正を受ける方がよい」

プラトンが対話篇『ゴルギアス』に記した、ソクラテスが不正を行うことこそ最大の悪だとして語る言葉。

— ソクラテス
「人生に意味を問うのではなく、人生から問われていることに答えよ」

フランクルが『夜と霧』で、生きる意味への問いを転換すべきだと説いた考えを要約した言葉。

— フランクル

政治

「人間は本性上、ポリス的動物である」

アリストテレスが『政治学』で人間の本性を述べた言葉で、「人間は社会的動物である」の形でも知られる。

— アリストテレス
「存在が意識を規定する」

マルクスが『経済学批判』の序言で、社会的存在が人間の意識を規定すると述べた一文を縮めた言葉。

— マルクス
「万人の万人に対する闘争」

ホッブズが『市民論』や『リヴァイアサン』で、共通の権力がない自然状態の人間を描いた言葉。

— ホッブズ
「目的は手段を正当化する」

『君主論』などに見るマキャヴェッリの思想を要約した言葉として知られ、結果で手段を評価する考えを表す。

— マキャヴェッリ
「万国の労働者よ、団結せよ」

マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』の結びに置いた、国を越えた労働者の団結を呼びかける言葉。

— マルクス
「すべての動物は平等である。だが一部の動物は他の動物よりもっと平等である」

オーウェルが『動物農場』の結末近くで、平等を掲げた革命の変質を描くために書いた一文。

— オーウェル

死

「死への存在」

ハイデガーが『存在と時間』で、人間の存在のあり方を死との関わりからとらえた概念。

— ハイデガー
「死はわれわれにとって何ものでもない」

エピクロスが『メノイケウス宛の手紙』などで、死を恐れる理由はないと説いた言葉。

— エピクロス
「哲学するとは、死ぬことを学ぶことである」

モンテーニュが『エセー』の章題に掲げ、キケロの言葉として引いた古代以来の格言。

— モンテーニュ
「人生は短くはない、我々がそれを短くしているのだ」

セネカが『人生の短さについて』で、人生が短いのは人が浪費するからだと説いた言葉。

— セネカ
「あたかも今日が最後の日であるかのように生きよ」

マルクス・アウレリウスが『自省録』で、毎日を最後の日のように過ごせと自らに課した言葉。

— アウレリウス
「死に至る病、それは絶望である」

キルケゴールが偽名アンチ・クリマクスの名で出した『死に至る病』で、絶望をこう呼んだ言葉。

— キルケゴール
「すべてはたちまち色あせ、物語となる」

マルクス・アウレリウスが『自省録』第4巻で、名声のはかなさを見つめて書いた一節。

— アウレリウス
「生死の中に仏あれば、生死なし」

道元が『正法眼蔵』「生死」巻に、中国の禅僧夾山と定山の問答の句を組み替えて記した言葉。

— 道元

幸福

「幸福とは、完全な徳に即した魂の活動である」

アリストテレスが『ニコマコス倫理学』第1巻で、幸福を徳の発揮として定義した言葉。

— アリストテレス
「物事には、われわれの力の及ぶものと、及ばないものがある」

エピクテトスの教えを伝える『提要』の冒頭で、力の及ぶものと及ばないものを分けた一文。

— エピクテトス
「幸福とは、持つことではなく、在ることである」

フロムが『生きるということ』で示した「持つ様式」と「ある様式」の対比を要約した言葉として知られる。

— フロム
「夢に蝶となりて、蝶の夢か我の夢か知らず」

荘子の名で伝わる『荘子』「斉物論」篇の、胡蝶の夢の問いを縮めて訳した言葉。

— 荘子
「足るを知る者は富む」

老子が『老子』第33章で、満ち足りることを知る者こそ本当に豊かだと説いた言葉。

— 老子
「ただちに生きよ」

セネカが『人生の短さについて』で、明日を当てにせず今日のうちに生きよと促した言葉。

— セネカ
「意味への意志」

フランクルが、快楽への意志や力への意志に対して、人を根本で動かすものとして掲げた考え。

— フランクル
「大麦のパンと水は、飢えた者が口にするとき最高の快を与える」

エピクロスが『メノイケウス宛の手紙』で、質素な食べ物も飢えを満たすとき最高の快をもたらすと述べた一文。

— エピクロス

倫理

「己の欲せざるところ、人に施すなかれ」

孔子が『論語』で、恕(思いやり)の中身として説いた、人にされたくないことをしない教え。

— 孔子
「上善は水の如し」

老子が『老子』第8章で、最高の善を、万物を利して争わない水にたとえた言葉。

— 老子

哲学

「色即是空」

『般若心経』で観自在菩薩が舎利子に説く、形あるものはそのまま空であるという一節。

「存在は本質に先立つ」

サルトルが1945年の講演「実存主義はヒューマニズムである」で掲げた、実存主義の中心命題。

— サルトル
「万物は数である」

アリストテレスが『形而上学』で伝えたピタゴラス派の学説を、ピタゴラスの言葉として要約した句。

— ピタゴラス
「無知の知」

プラトン『ソクラテスの弁明』で、ソクラテスが知らないことを知っているとは思わないと語った箇所の要約。

— ソクラテス
「人間は万物の尺度である」

ソフィストのプロタゴラスの著作に由来し、プラトン『テアイテトス』の引用などで伝わる、人間を万物の尺度とする断片。

— プロタゴラス
「無功徳」

梁の武帝に功徳を問われた達磨が答えたと禅宗の伝承が伝える言葉で、『景徳伝灯録』などに見える。

— 達磨
「廓然無聖」

仏教の最高の真理を問う梁の武帝に、達磨が答えたと禅宗の伝承が伝える言葉で、禅の公案の一つ。

— 達磨
「本来無一物」

『六祖壇経』の通行本が慧能の偈の一句として伝える、もとより一物も無いと詠む禅の言葉。

— 慧能

学問

「知行合一」

王陽明の語録『伝習録』に見える、知ることと行うことは分けられないとする陽明学の中心の教え。

— 王陽明
「温故知新」

孔子が『論語』為政篇で、古いことを学び直して新しい理解を得る者は人の師になれると説いた言葉。

— 孔子

社会

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

福澤諭吉が『学問のすゝめ』冒頭に「と言えり」と引用の形で掲げた、人の平等を説く一文。

— 福澤諭吉
「人民の、人民による、人民のための政治」

リンカーンがゲティスバーグ演説の結びで、人民の政府が地上から滅びないことを誓った一節。

— リンカーン
「和を以て貴しとなす」

『日本書紀』が聖徳太子の作と伝える十七条憲法の第一条で、和を何より貴いものとせよと説く言葉。

— 聖徳太子
「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い」

ガンディーが「ハリジャン」1935年7月20日号に、非暴力は最強の破壊兵器よりも強いと書いた英文にもとづく言葉。

— ガンディー
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