史
『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』
しじょうさいきょうのてつがくにゅうもん とうようのてつじんたち
飲茶·現代
格闘漫画風に東洋哲学を紹介する飲茶『史上最強』シリーズの東洋編
哲学入門東洋思想
この著作について
サイエンス系著述家・飲茶《やむちゃ》の『史上最強の哲学入門』に続く、東洋哲学を扱った続編。河出文庫、2012年刊(マガジンハウス版)。前作と同じくチャンピオン交代劇のメタファーで、思想の論点と打破の論理を示す構成をとる。
【内容】
本書は「インド哲学」「中国哲学」「日本哲学」の三章構成。インド篇では、ヴェーダ・ウパニシャッド、釈迦による無我・縁起《えんぎ》の思想、ナーガールジュナの中観、龍樹《りゅうじゅ》以後のインド仏教までを辿る。中国篇では、孔子・孟子・荀子の儒家、老子・荘子の道家、墨子、韓非子の法家、朱子学・陽明学を経て、近代の禅まで。日本篇では聖徳太子・最澄《さいちょう》・空海《くうかい》・親鸞《しんらん》・道元《どうげん》・西田幾多郎《にしだきたろう》ら日本思想の主要人物が登場する。専門用語は前作と同様に最小限に抑えられ、各思想の対立と深化のドラマとして再構成される。
【影響と意義】
前作と二冊あわせて、東洋哲学を西洋哲学と同じ熱量で語る稀有な入門書として、東洋思想に踏み込みづらいと感じていた読者層を取り込んだ。
【なぜ今読むか】
西洋哲学だけを学ぶと、人類の思考の半分しか知らないことになる。東西を一気に俯瞰したい初学者にとって、本書を前作と並べて読む意味は大きい。