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百

『百一新論』

ひゃくいちしんろん

近代

明治初期に西洋哲学を日本語に翻訳した西周の新論

哲学日本

この著作について

明治初期の啓蒙思想家・西周が1874年に公刊した論考。西洋哲学を日本に本格的に紹介する過程で、philosophyを「哲学」と翻訳するなど、日本の近代学術語彙の基礎を築いた彼の代表的著作の一つである。

【内容】

「百教一致」と『百一新論』の二部構成。前半では諸宗教・諸倫理の共通核を探り、後半で西洋哲学の「哲学(philosophy)」を儒教・仏教と区別する独自の知のあり方として紹介する。アリストテレス、デカルト、ロック、ヒューム、カント、ヘーゲル、コントといった西洋哲学史の諸潮流を、儒教的語彙と対照しながら日本語に翻訳する試みが随所に見られる。

【影響と意義】

日本の近代学術語彙の創出という歴史的意義を持ち、明治六大家(福澤諭吉・加藤弘之《かとうひろゆき》・西周・西村茂樹・中村正直・津田真道)の一人として啓蒙主義運動の中核。以後の日本における哲学研究と教育の出発点。

【なぜ今読むか】

外来思想を自国語で受け止める翻訳の作業の古典的モデルとして、比較思想の視点から参照価値が高い。

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