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ヒ

『ヒュームの文明社会 勤労・知識・自由』

ひゅーむのぶんめいしゃかい きんろう・ちしき・じゆう

坂本達哉·現代

勤勉・知識・自由が生む「文明社会」の思想像を解明する、ヒュームの研究書

哲学入門

この著作について

坂本達哉が1995年12月に創文社から刊行した、ヒュームの「文明社会」認識を論じた思想史の研究書である。国立国会図書館の記録では、頁数は378頁と34頁とある。

【内容】

紀伊國屋書店の内容紹介によれば、本書は、人々の勤勉・知識・自由が豊かで秩序ある社会を生み出すという「文明社会」の思想像を解明し、伝統的な市民社会とは違うヒュームの文明社会認識を明らかにする。目次には序章「方法論的覚え書き」と第1章から第6章が並ぶ。第1章は『人間本性論』における社会科学の方法を、第2章は『道徳政治論集』における文明社会認識の起源を扱う。第3章はヒュームのヨーロッパ体験と文明社会認識の形成、第4章は「政治論集」における認識の展開を論じる。第5章は『イングランド史』における商業と自由、第6章は名誉革命体制の危機をめぐるヒュームとウォーレスを取り上げる。第2章から第4章は、題のうえでは文明社会認識の起源、形成、展開を順に扱う。

【影響と意義】

紀伊國屋書店の内容紹介は、本書が市民社会概念を軸に展開してきた日本の社会科学研究に問題を投げかけ、新たな思想史学の可能性を示すとしている。章の題に著作名が挙がるのは『人間本性論』、二つの論集、『イングランド史』である。国立国会図書館の記録に叢書名はない。

【なぜ今読むか】

社会の豊かさと秩序は何によって支えられるのか。本書はヒュームの文明社会認識を手がかりに、勤勉・知識・自由という三つの要素からこの問いに迫る。市民社会概念を軸にしてきた日本の社会科学とは違う見方で社会を考えたいとき、ヒュームに即して確かめられる一冊である。

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