ド
『ドゥルーズ:流動の哲学』
どぅるーず:りゅうどうのてつがく
宇野邦一《うのくにいち》·現代
日本を代表するドゥルーズ研究者による思想評伝
哲学入門
この著作について
ドゥルーズ・ガタリ研究の第一人者・宇野邦一《うのくにいち》による、ジル・ドゥルーズの思想の全体像を案内する評伝的解説書。講談社学術文庫ほかで広く読まれている定番。
【内容】
本書はまず、ドゥルーズの出発点にある哲学史研究(ヒューム、ベルクソン、ニーチェ、スピノザ、カント)の意味を整理する。「哲学者を後ろから犯して怪物の子を産ませる」という有名な言葉のもとに、伝統を脱構築的に反復する技法が解説される。続いて『差異と反復』『意味の論理学』の主要概念、ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』における欲望機械・リゾーム・戦争機械・器官なき身体といった装置が、具体例とともに解きほぐされる。映画論『シネマ』、晩年の『批評と臨床』にも言及される。五月革命以後のフランス思想状況と、ガタリのラ・ボルド病院での精神医療実践との出会いも、重要な背景として押さえられる。
【影響と意義】
日本語でドゥルーズに入る入口として長く読まれ、後続の研究者・美学・建築論・アートシーンにも影響を与えてきた。
【なぜ今読むか】
固定化したアイデンティティや制度を「流れとして捉え直す」思考は、今も十分に挑発的である。
関連する哲学者
関連する哲学者と話してみる
