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ポパー:批判的合理主義

ぽぱー ひはんてきごうりしゅぎ

小河原誠·現代

ポパーの科学哲学と社会思想を解説した入門書

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哲学入門

この著作について

ポパー研究の第一人者・小河原誠《おがはらまこと》が、二十世紀を代表する科学哲学者・社会哲学者カール・ポパーの思想を総合的に解説した入門書(現代思想の冒険者たちシリーズ)。

【内容】

本書は、反証可能性による科学の画定基準、批判的合理主義、三世界論、歴史法則主義(ヒストリシズム)批判、漸進的工学、開かれた社会論までを一貫した問題関心のもとで読み解く。科学的発見の論理開かれた社会とその敵『歴史主義の貧困』『客観的知識』を縦糸に、プラトンヘーゲルマルクス批判の射程を明らかにする。カール・マンハイム、フランクフルト学派、クーン、ラカトシュとの論争関係も丁寧に整理され、ポパーが単なる方法論者ではなく、民主主義と自由の哲学者であったことが強調される。

【影響と意義】

ポパー自身の原著は分量が多く難解だが、本書はその骨格を手際よく提示し、日本におけるポパー理解を下支えしている。現代の陰謀論批判、科学と政策、エビデンス重視の議論とも接点が多い。

【なぜ今読むか】

「自分の信念のどこが間違っているかを認めうる」批判的合理主義の姿勢は、科学だけでなく政治・日常の思考にも応用できる。反証という発想を自分の道具として使いたい読者にとって、頼れる入り口となる。

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