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『プラトン:理想国の現在』
ぷらとん:りそうこくのげんざい
納富信留·現代
古代哲学の第一人者によるプラトン入門
哲学入門
この著作について
古代ギリシア哲学の専門家・納富信留(のうとみのぶる、東京大学)が、プラトンの生涯と著作をたどりながら、その思想が現代にどのように生き続けているかを論じた入門書。
【内容】
本書はまず、ソクラテスの刑死という原体験からプラトン哲学がどのように形成されたかを押さえ、イデア論・魂の三分説・哲人王・教育論を、主要対話篇に沿って段階的に解説する。『ソクラテスの弁明』『国家』『饗宴』『パイドン』『法律』の読みどころを提示し、後期の自己批判の痕跡にも光を当てる。後半では、近代の全体主義批判(ポパー)、ロールズの正義論、二十世紀の倫理学復興など、プラトンの影響圏が現代にどう広がっているかを描く。アカデメイア学園の運営、シチリア旅行における政治的挫折、書き言葉への懐疑を示す『第七書簡』の扱いも押さえられる。
【影響と意義】
岩波新書レベルで手に入るプラトン入門として、山本光雄や藤沢令夫の古典的入門書の系譜を引き継ぐ位置にある。
【なぜ今読むか】
正義・教育・民主主義をめぐる現代の議論が、なぜ繰り返しプラトンに戻るのかを腑に落ちる形で示してくれる。
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