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レーニン

和田春樹·現代

レーニンの生涯と思想を描く評伝

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政治入門

この著作について

ロシア史研究の第一人者・和田春樹《わだはるき》による、ウラジーミル・レーニンの本格的評伝。

【内容】

本書は、ヴォルガ河畔シンビルスクでの少年時代、兄アレクサンドルの皇帝暗殺未遂と処刑、若きウラジーミルマルクス主義への目覚め、スイス・ロンドン・ジュネーヴを転々とする亡命生活、何をなすべきか『一歩前進二歩後退』帝国主義論国家と革命といった主要著作の成立、第一次世界大戦下での「革命的祖国敗北主義」、二月革命から十月革命に至る政治的決断、ブレスト=リトフスク条約、戦時共産主義、新経済政策、そして晩年の脳卒中と「遺書」までを、ロシア語一次史料に基づいて描く。神話化と悪魔化の双方を排する叙述が特徴である。

【影響と意義】

ソ連崩壊後の公文書公開を踏まえた、日本語で読める最も信頼できるレーニン伝の一つで、二十世紀社会主義運動の出発点を再検討するために不可欠な文献となっている。著者の『歴史としての社会主義』などの仕事と合わせて、現代ロシア史・国際共産主義史研究の基盤を形作っている。

【なぜ今読むか】

革命家・思想家・政治指導者という複数の顔を重ねつつ、単純な評価を与えない冷静な距離感がよい。現代のロシア情勢や左派の再評価を考えるうえで、イデオロギー以前のレーニン像を押さえておくための貴重な一冊である。

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