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日本政治思想史

にほんせいじしそうし

渡辺浩·現代

渡辺浩による日本政治思想の通史的研究書

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哲学

この著作について

丸山眞男《まるやままさお》の系譜に連なる政治思想史家・渡辺浩《わたなべひろし》が、近世から明治維新までの日本政治思想史を総合的に描いた講義の書籍化。

【内容】

本書はまず、徳川期の政治秩序を支えた朱子学の受容を詳細に論じる。林羅山《はやしらざん》・山崎闇斎《やまざきあんさい》の正学、伊藤仁斎《いとうじんさい》・荻生徂徠《おぎゅうそらい》の古学派による朱子学批判、賀茂真淵《かものまぶち》・本居宣長《もとおりのりなが》の国学、平田篤胤《ひらたあつたね》の復古神道、洋学と幕末の対外危機、水戸学、佐久間象山《さくましょうざん》・吉田松陰《よしだしょういん》・横井小楠《よこいしょうなん》の政治思想、そして明治維新の理念形成までが、それぞれの時代の課題と応答として描かれる。儒学の普遍的秩序と日本的特殊性の緊張が一貫した主題である。

【影響と意義】

日本政治思想史研究の標準的教科書として、大学の政治学部・法学部・文学部で広く用いられている。丸山眞男日本政治思想史研究以降の戦後研究を総括する位置にあり、英訳も刊行されて国際的に参照されている。

【なぜ今読むか】

明治以降の日本の近代化、戦後の民主化、いま直面するポスト近代の課題はいずれも、徳川期に蓄積された思想的資源なしには理解できない。自国の思想的来歴を骨太に学び直すための、なお最良の一冊である。

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