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普遍論争——近代の源流としての

ふへんろんそう きんだいのげんりゅうとしての

山内志朗·現代

中世スコラ学の普遍論争を近代哲学の源流として描き出す入門書

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哲学歴史

この著作について

慶應義塾大学教授で中世哲学・スコトゥス研究の第一人者山内志朗(1957〜)が、平凡社ライブラリーの一冊として2008年に刊行した中世哲学入門書(原版1992年)。

【内容】

本書は「人間は実在するか、それとも人間はただの名にすぎないか」という普遍論争を軸に、中世スコラ哲学を近代哲学の前史としてではなく、それ自体として精緻に描き直す。アンセルムス、アベラール、トマス・アクィナス、ドゥンス・スコトゥス、オッカムらの議論を、現代分析哲学の語彙とも接続しながら平易に解説する。実念論・概念論・唯名論の三立場の差異、その後のスピノザライプニッツカント・分析哲学への流れを、系譜学的に整理する。

【影響と意義】

本書は日本における中世哲学入門書の事実上の標準として、大学の哲学・倫理学教育で広く採用されてきた。山内の『天使の記号学』『存在の一義性を求めて』とあわせ、中世哲学を生きた思考の場として日本語で読める数少ない著作群を構成している。

【なぜ今読むか】

AIによる分類問題、ジェンダー本質主義論争、生物学における種の議論など、現代の論争にいまも生き続ける普遍と個物の問いを、その源流から学び直すための一冊である。

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