ロ
『ロラン・バルト:言語を愛し恐れつづけた批評家』
ろらん・ばると:げんごをあいしおそれつづけたひひょうか
石川美子·現代
バルト研究者による評伝的入門
批評入門
この著作について
フランス現代批評研究者・石川美子(いしかわよしこ、明治学院大学)による、ロラン・バルトの生涯と仕事を描いた評伝的入門。中公新書。
【内容】
本書はまず、結核療養の青年期からソルボンヌ、ストラスブール、エジプトを経てパリに戻ったバルトが、『零度のエクリチュール』『神話作用』でサルトル的アンガージュマンと大衆文化批判を結びつけ、その後『モードの体系』『S/Z』『記号の国』で構造主義的記号学を突き詰めていく過程を追う。『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』『彼自身によるロラン・バルト』へ至る後期の情感的・断章的文体、母の死をめぐる記述、事故死による急逝までが丁寧に描かれる。日本旅行後に書かれた『記号の国』における俳句・禅・包装文化への観察、スタンダール論や写真論など晩年の愛の主題にも紙幅が割かれる。
【影響と意義】
日本語で読めるバルト入門の定番として、文化批評・メディア論・映像論の分野で広く参照されている。
【なぜ今読むか】
言葉と画像があふれる現代だからこそ、記号を読む術を鍛えたバルトの遺産は、今も大いに有効である。
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