マ
『マックス・ウェーバーと近代』
まっくすうぇーばーときんだい
姜尚中·現代
ウェーバーの思想を「近代」の問題として読み解いた入門書
社会思想入門
この著作について
政治学者・姜尚中《かんさんじゅん》が、マックス・ヴェーバーの社会学・政治学的業績を「近代とは何か」という問いを軸に再読した入門書(岩波現代文庫)。
【内容】
本書は、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『経済と社会』『職業としての政治』『職業としての学問』『儒教と道教』『世界宗教の経済倫理』などを横断し、合理化、脱魔術化、官僚制、支配の三類型(伝統的・カリスマ的・合法的)、責任倫理と信条倫理、価値自由、プロテスタンティズムと資本主義の関係といった主要概念を整理する。そのうえで、西洋近代の自己理解とその外にいる非西洋社会の位置づけをどう捉え直せるかが、著者の視点から問い直される。
【影響と意義】
ポストコロニアル的視点からヴェーバーを読み直す試みとして、日本語圏のヴェーバー受容に新しい角度を加えた仕事である。グローバリゼーション、ナショナリズム論、近代化論との接点も豊富で、比較政治学の講義でも活用されている。
【なぜ今読むか】
著者自身の在日としての経験と、近代日本の精神史への問題関心が重なり、冷静な解説を超えた手応えがある。近代の宿命と向き合う視点を鍛えたい読者に、信頼できる入り口を提供する書物である。
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