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『シュンペーター』
根井雅弘《ねいまさひろ》·現代
シュンペーターの経済思想を解説した入門書
経済学入門
この著作について
経済思想史家・根井雅弘《ねいまさひろ》による、ヨーゼフ・シュンペーターの思想を総合的に解説した入門書。
【内容】
本書は、ウィーンで生まれ、アメリカで亡くなったシュンペーターの生涯を背景に、その思想の核心を四つの主題で整理する。第一に『経済発展の理論』におけるイノベーションと企業家の概念、第二に『景気循環論』における技術革新と長期波動、第三に『資本主義・社会主義・民主主義』での創造的破壊、資本主義の自己解体論、エリート競争的民主主義論、第四に『経済分析の歴史』に結実する経済思想史家としての仕事である。ワルラスの均衡論、マルクスの資本主義分析、ケインズの有効需要論との対比のなかに、シュンペーターの独自性が立体的に浮かび上がる。
【影響と意義】
新古典派経済学の均衡分析を超え、動態的・歴史的な資本主義理解を促したシュンペーターの視点は、イノベーション経済学、企業家論、経営戦略論、進化経済学の基盤となった。本書はそれらの入り口として広く使われている。
【なぜ今読むか】
スタートアップ、プラットフォーム企業、AIによる産業構造の変動など、現代は「創造的破壊」の語彙がいたるところで使われる時代である。その発想の源泉を、数式に頼らずに味わい直したい読者に最適の一冊である。
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