ポ
『ポール・リクールの思想 意味の探索』
ぽーる・りくーる:よびかけとしてのきおく
杉村靖彦·現代
日本のリクール研究を代表する評伝的入門
哲学入門
この著作について
フランス現代哲学研究者・杉村靖彦(すぎむらやすひこ、京都大学)による、ポール・リクールの思想を「記憶」と「呼びかけ」を軸に読み解いた評伝的入門。岩波書店。
【内容】
本書はまず、プロテスタント家系に生まれ捕虜収容所で哲学を深めたリクールが、現象学・精神分析・構造主義・歴史学と対話しながら独自の解釈学を築いた道のりを追う。『意志的なものと非意志的なもの』『悪のシンボリズム』『解釈の葛藤』『生きた隠喩』『時間と物語』『記憶・歴史・忘却』といった主要著作を系統的に取り上げ、メタファーとナラティブ、自己と他者、赦しと責任といった鍵概念が丁寧に解きほぐされる。戦後フランスにおけるフッサール現象学の受容、プロテスタント神学者としての立ち位置、1980年代以降の英米倫理学との対話にも目配りがある。
【影響と意義】
日本語で読めるリクール入門の定番として、聖書解釈学・政治哲学・倫理学・歴史学の諸分野で参照されてきた。
【なぜ今読むか】
被害と記憶、語ることと赦すことをめぐる問いは、公的トラウマと個人の物語が交錯する現代にこそ切実である。
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