ポ
『ポール・リクールの思想 意味の探索』
ぽーる・りくーるのしそう いみのたんさく
杉村靖彦·現代
「行為し受苦する人間」と「意味を贈与する言葉」を軸に、リクール哲学の全体像を描き出す試み
哲学入門
この著作について
杉村靖彦が1998年に創文社から刊行した、ポール・リクールの思想を論じた一冊である。紀伊國屋書店の内容説明によれば、「行為し受苦する人間」と「意味を贈与する言葉」をキーワードに、難解なリクール哲学の全体像を、その根本的な問題関心から描き出す試みである。
【内容】
序論「リクールの思想の統合的理解のために」に始まり、五つの章で主題を順に追う。第1章「行為し受苦する人間」は反省哲学と悪の問題を、第2章「意味を贈与する言葉」は解釈学を扱う。続く第3章は「よき生」を求める倫理思想を、第4章は「はたらき」としての存在をめぐる存在論を主題とする。最後の第5章「リクールの哲学とキリスト教」は、副題に詩学を掲げる。
【影響と意義】
反省哲学、悪の問題、解釈学、倫理思想、存在論、詩学と、一冊のなかで扱う領域は広い。二つのキーワードは、そのまま第1章と第2章の題になっている。序論の題が示すとおり、リクールの思想を統合的に理解することが本書のねらいである。国立国会図書館の記録では、叢書名は付いていない。
【なぜ今読むか】
内容説明はリクール哲学を難解と形容し、その全体像を描くことを本書の課題に掲げている。行為、言葉、倫理、存在、キリスト教という章ごとの主題を順に見渡せる構成になっており、全体像を一冊で見渡すという狙いは、この章立てにそのまま表れている。
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