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続審問

ぞくしんもん

ホルヘ・ルイス・ボルヘス·現代

ボルヘスの文学的評論と形而上学的考察を集めた論集

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文学哲学

この著作について

アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスが1952年にブエノスアイレスで公刊した評論集。1930〜40年代にさまざまな雑誌・新聞に書き散らした書評・文学論・哲学的エッセイを集めた一冊で、伝奇集エル・アレフの短篇集と対をなす評論側の代表作である。

【内容】

全34篇。カフカ、コールリッジ、パスカル、ベルクリー、ショーペンハウアー、H・G・ウェルズ、ホーソーン、チェスタトン、フロベール、シラー、ドストエフスキーらを素材に、時間の非実在、百科全書の夢、言語と現実、複数世界の可能性、永遠性をめぐる諸論を展開する。論文というよりは、一つの引用から出発して思想史を横断する短編的思考実験のような文章ばかりで、フィクションと評論の境界を溶かすボルヘス独自の形式を完成させた。

【影響と意義】

ウンベルト・エーコ、イタロ・カルヴィーノ、フーコー言葉と物冒頭のボルヘス引用など、20世紀後半の知的文章の多くが本書を経由している。文学評論を哲学的散文詩として書くという形式の典範になった。

【なぜ今読むか】

短い章ごとに別の思考世界に連れていかれる読書体験は、インターネット時代の断片的読書と相性がよい。知的遊戯の気品を取り戻すための最良の一冊である。

著者

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