言
『言葉と物』
ことばともの
ミシェル・フーコー·現代
知の歴史的布置を解剖し「人間の終焉」を宣告したフーコー中期の代表作
哲学歴史
この著作について
ミシェル・フーコーが1966年に公刊した人文学史の大著(原題『Les Mots et les choses』)。『狂気の歴史』(1961)に続く彼の出世作で、人文諸学の根底をなす「知の布置(エピステーメー)」を歴史的に解剖した20世紀後半の最重要書の一つである。
【内容】
ルネサンス期の類似性に基づく知、古典主義時代(17〜18世紀)の表象と秩序に基づく知、近代(19世紀以降)の歴史と有限性に基づく知、という三つのエピステーメーが連続ではなく断絶を通じて交代したと論じる。言語学・生物学・経済学の三領域にわたる比較分析を通じて、「人間」という対象は19世紀に初めて生まれた歴史的構築物にすぎず、次の知の布置への移行の中で「砂浜の足跡」のように消え去るだろうと予言する結末は、20世紀後半思想の象徴的命題となった。
【影響と意義】
ポスト構造主義、ポストヒューマニズム、科学史、文化研究に広範に影響。『狂気の歴史』『監獄の誕生』『性の歴史』と並ぶフーコー主要著作。
【なぜ今読むか】
AIとバイオテクノロジーが「人間」を再定義する現代、その古典的予言として先見的。
著者
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