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『アヴェロエス:中世イスラームの合理主義』
あゔぇろえすちゅうせいいすらーむのごうりしゅぎ
小林春夫·現代
イブン・ルシュドの哲学・神学・医学を合理主義の視点から論じる概説書。
哲学
この著作について
イスラーム思想史研究者の小林春夫が、12世紀アンダルシアの哲学者イブン・ルシュド(アヴェロエス)の思想を、中世イスラーム合理主義の系譜の中に位置づけて論じた日本語の概説書とされる。著者はイスラーム哲学および神学の研究者として実在するが、本書の出版社・刊行年の書誌情報はなお確認が要る。【内容】アヴェロエスによるアリストテレス註解の事業、ガザーリー『哲学者の自己矛盾』への反駁として書かれた『矛盾の矛盾』、神学と哲学の調和を論じた『決定的論考』、独自の知性論など、その思想の主要側面を紹介する。同時に、医学者・法学者としての多面的な活動や、晩年の追放という政治的境遇にも光を当てる。【影響と意義】西洋ラテン世界に「コメンタトール(註解者)」として絶大な影響を与えた一方、イスラーム圏では十分に継承されなかったアヴェロエスの両義的な遺産を、日本語読者に提示しようとする試みである。合理主義の系譜にアヴェロエスを位置づけ直す視点を提供する。【なぜ今読むか】合理性と信仰の関係を問う現代の議論にとって、アヴェロエスの立場は今なお参照価値を持つ。書誌情報の詳細は確認が要るため、図書館や書店で実物を確かめたうえで手に取ることを勧めたい。
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