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将来の夢がない

「将来何になりたい?」と聞かれても答えられない

学校目標アイデンティティ

この悩みについて

小学校の卒業文集に書いた夢はもう色あせてしまった。進路希望調査の紙を前に、何を書けばいいかわからない。周りは「医者になりたい」「海外で働きたい」と言っているのに、自分には何もない。そんな焦りを感じていませんか。

「夢を持て」「目標を決めろ」と言われるほど、持てない自分がダメに思えてくる。夢がないことが、まるで欠陥のように感じてしまいますよね。

【哲学はこの悩みをどう見るか】

サルトルは「実存は本質に先立つ」と宣言しました。人間には生まれつきの目的はなく、自分で意味を作っていく存在だということ。夢がなくて当然なのです。

荘子は「無用の用」を説きました。役に立つかどうかで自分を測る必要はない。目的なく漂うことの中にも価値があるという逆説的な視点です。

アドラーは目的論の立場から、夢がないのではなく「まだ見つけていないだけ」と考えました。過去の原因ではなく、未来の目的に向かって人は変われるとしました。

【ヒント】

夢は「見つけるもの」というより「歩いているうちに出会うもの」かもしれません。今は夢がなくても、目の前の小さな興味を追いかけてみることが、いつか道になるかもしれません。

さらに深く

【実践に使えるアプローチ】

■ 「夢がない」ことを欠如ではなく「白紙」として捉える

サルトルは「実存は本質に先立つ」と述べました。人間には生まれつきの目的などなく、行動しながら自分を作っていく存在だということです。夢がないことは、まだ白紙であるということ。白紙は欠けているのではなく、何でも書けるということでもあります。「夢を見つけなければ」と焦る必要はありません。今、少しでも気になることを一つ試してみるだけで十分です。

■ 「苦にならないこと」「時間を忘れること」を手がかりにする

荘子は「無用の用」を説き、役に立つかどうかで自分を測る必要はないと述べました。夢は大きな目標として最初からある必要はありません。日常の中で「これは苦にならないな」「気づいたら時間が経っていたな」と感じることを観察してみてください。そういう瞬間のパターンが、将来の方向を教えてくれる地図になることがあります。

【さらに学ぶために】

サルトル『実存主義とは何か』は目的なき自由の意味を短くわかりやすく論じています。ヴィクトール・フランクル『夜と霧』は最も過酷な状況でも意味と方向を見出せるという実体験の記録です。

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