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ソピステス

プラトン·古代

ソフィストと哲学者を区別しようとするプラトン後期対話篇

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哲学

この著作について

プラトンが後期に執筆した対話篇。テアイテトスポリティコスと連なる三部作の中核で、「ソフィストとは何者か」を定義しようとする議論を通じて、「あらざるもの(非存在)」の存在論を真正面から扱う、プラトン晩年の最も難解な作品の一つである。

【内容】

エレアから来た客人が主要対話者として登場し、ソクラテスは聞き役に回る。ソフィストを「分割法(ディアイレシス)」で定義しようとするが、定義は6回試みられてなおソフィストの本質を掴めない。最後、ソフィストが扱う「偽り」を論じるためには「あらざるもの」が何らかの意味で「ある」ことを認めざるをえず、パルメニデス的「あるもの」一元論が根本から修正される(「父殺し」)。類(ゲノス)の混合論が提示される。

【影響と意義】

西洋存在論の鍵テクストとして、ハイデガー存在と時間冒頭の献辞がプラトン『ソピステス』に捧げられていることで有名。アカデミー学派、新プラトン主義、現代のソフィスト再評価(納富信留ら)の中心参照点。

【なぜ今読むか】

「フェイクとは何か」という現代的問題の哲学的原点として、驚くほど先端的。

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