政
『政治家』
せいじか
プラトン·古代
真の統治者像を分割法で探究するプラトン後期対話篇
政治哲学
この著作について
プラトンの後期対話篇のひとつで、『ソフィスト』『ティマイオス』とともに晩年の三部作的構造をなす。エレアからの客人を主導する語り手として置く点で、後期作品群の特色を持つ。
【内容】
「政治家とはどのような技術を持つ者か」という問いを、エレアからの客人がテアイテトスや若いソクラテスとともに分割法によって突き詰める。羊飼い、医者、織物職人といった比喩を経由しつつ、政治家の技術は人々を一つにまとめあげる「織物の技術」だと結論される。途中、コスモスの周期的逆転を語る神話、法と人格的支配の優劣、政体の七分類なども論じられ、後の政治哲学に多大な刺激を残した。
【影響と意義】
アリストテレス『政治学』の前提となり、現代でもポパー『開かれた社会とその敵』が本書を含むプラトン政治哲学を批判の俎上に載せている。
【なぜ今読むか】
「専門知と支配の関係」という現代的問いに、最も古典的な姿で出会える対話篇である。