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ソクラテス以前の哲学者たち

そくらてすいぜんのてつがくしゃたち

内山勝利·現代

初期ギリシア哲学を概観する入門書

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哲学入門

この著作について

ソクラテス以前哲学者断片集の編訳者でもある内山勝利《うちやまかつとし》が、一般読者に向けて初期ギリシア哲学の世界を案内する入門書。

【内容】

本書はまず、神話と詩歌から哲学的思索への移行期にあたる古代イオニア世界の状況を押さえる。続いて、水を万物の根源とするタレス、無限定なものを掲げるアナクシマンドロス、空気を基とするアナクシメネスのミレトス派、数と比例を宇宙の原理と見るピタゴラス教団、「万物は流れる」ヘラクレイトス、「あるもののみがある」とするパルメニデスゼノンのエレア派、四元素のエンペドクレス、ヌースのアナクサゴラス、原子論のレウキッポスとデモクリトスが順に取り上げられる。宇宙論・存在論・認識論への問題の深化が、各人の断片と当時の文化状況を重ねながら跡づけられる。

【影響と意義】

西洋哲学の「はじまり」を、神話から理性への単純な移行としてではなく、神話的思考と理性的探究が絡み合う動的過程として描いた点に意義がある。プラトンアリストテレスを理解する前提として、初期哲学者たちが何をどう問うたのかを把握するうえで信頼できる入門書となっている。

【なぜ今読むか】

科学的世界観の根を、実はギリシアの小さな都市国家の詩的な問いに求められるという事実そのものが新鮮である。哲学のはじまりを味わうのに、もっとも近づきやすい日本語の一冊である。

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