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分析論後書

ぶんせきろんこうしょ

アリストテレス·古代

科学的論証の条件を解明したアリストテレス『オルガノン』の論証論

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哲学科学

この著作について

アリストテレスオルガノンを構成する第四書。分析論前書が三段論法の形式一般を扱うのに対し、本書は論証(apodeixis)すなわち科学的知識を生み出す三段論法の特殊な種類を論じる、西洋科学方法論の古典的基礎である。

【内容】

科学的論証の前提は真で第一のものでなければならず、証明可能な命題より先であり、原因であり、結論よりよく知られているものでなければならないと論じる。定義・属性・偶有性の区別、類と種差、論証の四原因(質料・形相・作用・目的)との関係を詳しく扱う。最終章では、学問の第一原理は論証によってではなく、経験から出発する帰納と直観(ヌース)によって把握されるとされる。

【影響と意義】

中世スコラ哲学の科学論の基礎となり、ロバート・グロステスト、ロジャー・ベーコンガリレオニュートンプリンキピアカント批判哲学、現代科学哲学(ヘンペル・ネーゲル・ポパー)にまで延々と対話相手として現れる。本書の公理演繹的学問観は西洋の学問モデルを二千年規定した。

【なぜ今読むか】

「科学的知識とは何か」を問う最古の体系的論考として、科学哲学入門に最適。AI時代に「説明とは何か」を再考するための思考実験の素材としても機能する。

著者

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