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『オルガノン』
アリストテレス·古代
アリストテレス論理学6著作の総称
哲学論理
この著作について
アリストテレスの論理学関連6著作『カテゴリー論』『命題論』『分析論前書』『分析論後書』『トピカ』『詭弁論駁論』の総称。「オルガノン」は「道具」を意味し、哲学・科学の営みを支える思考の道具として後世に伝わった。
【内容】
『カテゴリー論』は実体・量・質・関係など10のカテゴリーを整理し、『命題論』は命題の構造と真偽を論じる。『分析論前書』では三段論法(シロギスモス)の形式が体系化され、論理学の古典的枠組みが確立する。『分析論後書』は学問的知の条件(定義・原理・証明)を扱い、『トピカ』は蓋然的議論の技法を、『詭弁論駁論』は論理的誤謬の類型を論じる。演繹論理の出発点を形作った書群。
【影響と意義】
中世スコラ学はこの6著作を「論理学の聖典」として注解し続け、イスラム哲学者たちもアラビア語訳を通じて継承した。近代に記号論理学が登場するまで、ヨーロッパの学問的論証の基礎はこの体系に立脚した。
【なぜ今読むか】
議論の組み立て方・誤謬の見抜き方を鍛える思考訓練として、2300年を経ても古びない。AI時代にこそ「論証の型」を人間が理解しておく意義がある。