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『フォイエルバッハ論』
ふぉいえるばっはろん
フリードリヒ・エンゲルス·近代
ヘーゲル左派からマルクス主義への展開を総括したエンゲルス晩年の論考
哲学社会思想
この著作について
フリードリヒ・エンゲルスが1886年に公刊した論考(正式題『ルートヴィヒ・フォイエルバッハとドイツ古典哲学の終結』)。マルクス没後、マルクス主義の哲学的基盤を体系的に叙述した、エンゲルス晩年の重要著作である。
【内容】
ヘーゲル左派のフォイエルバッハを媒介として、ヘーゲル観念論から唯物論への転換、さらにフォイエルバッハの人間学的唯物論からマルクス=エンゲルスの弁証法的・史的唯物論への発展を、思想史的に跡づける。付録としてマルクスの『フォイエルバッハに関するテーゼ』が初めて公表された。ここから有名な「哲学者たちは世界を種々に解釈してきたにすぎない。重要なのはそれを変革することである」の一節が広く知られるようになる。
【影響と意義】
第二インターナショナル期のマルクス主義理解の標準教科書として、プレハーノフ、カウツキー、レーニンらに決定的影響。ソ連の公式哲学(弁証法的唯物論)の基盤となった。20世紀の日本マルクス主義(福本和夫・戸坂潤・廣松渉)にも共通教科書として機能した。
【なぜ今読むか】
古典マルクス主義哲学の最もコンパクトな自己紹介として、思想史理解に有益。マルクスの『フォイエルバッハに関するテーゼ』を通読するにも最短の経路である。
著者
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