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福翁自伝

ふくおうじでん

福澤諭吉·近代

福澤諭吉が自らの生涯を語った自伝

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自伝

この著作について

福澤諭吉が晩年、速記者矢野由次郎を相手に口述した自伝で、日本近代自伝文学の金字塔とされる著作。

【内容】

本書は、豊前中津の下級武士の家に生まれた福沢が、大坂の緒方洪庵の適塾で蘭学を学び、江戸で塾を開き、咸臨丸での渡米、遣欧使節団への随行、再度の渡米を経て、慶應義塾を創設し、『西洋事情』学問のすゝめ『文明論之概略《ぶんめいろんのがいりゃく》』を世に問い、時事新報を創刊するまでの生涯を、平明で闊達な口語体で語る。幕末志士たちの緊張を帯びた姿、洋行先での驚きの体験、酒と悪戯の逸話、家族との日常、明治政府からの官途の勧誘を断り在野を貫く覚悟までが、淡々と、しかし生き生きと語られる。

【影響と意義】

明治という時代を当事者の視線で記録した一級史料であると同時に、合理的精神と独立自尊の倫理を体現する人物像を活写している。夏目漱石硝子戸の中内村鑑三余は如何にして基督信徒となりし乎と並ぶ近代日本の精神的自伝として、学校教育の場で長く読み継がれてきた。

【なぜ今読むか】

変化の時代に「独立自尊」で生きるとはどういうことかを、自分の生き方と重ねて考えたい人にとって、近代日本を作り上げた人物の人間的魅力と覚悟に直接触れられる、唯一無二の自伝である。

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