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愛について

あいについて

アラン・ド・ボトン·現代

恋愛を哲学的に分析したアラン・ド・ボトンのエッセイ

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エッセイ

この著作について

スイス出身のイギリスの作家・哲学的エッセイストのアラン・ド・ボトンが、二十代前半に刊行したデビュー作で、のちの作品群の原型をなす小説仕立ての恋愛哲学エッセイ。

【内容】

本書は、ロンドンからパリへ向かう飛行機で「私」がクロエという女性と出会うところから始まる。出会いの偶然性、理想化の始まり、共通の趣味の発見、最初のすれ違い、同居、嫉妬、倦怠、裏切り、別れ、そして別れの後の自己回復という一連のプロセスが、短い章で刻まれていく。各場面には、プラトンの愛のイデア、スタンダールの結晶化作用、ショーペンハウアーの種族の意志、サルトルの他者論などがさりげなく引用され、個別のエピソードが一般的な哲学的問いに接続される。分析が笑いを誘う局面も多い。

【影響と意義】

「日常の哲学」というジャンルを世界的に広めるきっかけとなった著作で、以後の哲学のなぐさめ旅する哲学愛の終わりについてなどに連なる著者の仕事の出発点である。哲学と文学、エッセイと小説の境界を越える形式自体が大きな影響を残した。

【なぜ今読むか】

恋愛、結婚、別れの感情に揺さぶられる毎日は、本人にとってはかけがえなく、他人から見れば普遍的である。そのずれを面白く生かすための、知的で温かい伴走者になる一冊である。

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