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哲学のなぐさめ

てつがくのなぐさめ

アラン・ド・ボトン·現代

六人の哲学者を生活の悩みに重ねたド・ボトンの代表エッセイ

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エッセイ哲学

この著作について

イギリスの作家・哲学的エッセイスト、アラン・ド・ボトン(Alain de Botton、1969〜)が2000年に刊行した『The Consolations of Philosophy』の邦訳である。BBCのテレビ番組と連動して制作され、世界的ベストセラーとなった。日本語版は集英社(中山元 訳)から刊行されている。

【内容】本書は六章からなり、それぞれが日常的な悩みと一人の哲学者を結びつける。「人気がないことについて」のソクラテス、「お金に困ることについて」のエピクロス、「欲求不満について」のセネカ、「自分の不適格について」のモンテーニュ、「失恋について」のショーペンハウアー、「困難について」のニーチェである。それぞれの哲学者の伝記的場面と中心思想を平易に紹介しつつ、現代人の生きづらさにどう効くかを具体的に処方する。引用と挿絵が豊富で、哲学を説教ではなく対話の道具として扱う構成である。

【影響と意義】「日常の哲学」というジャンルを世界的に広めるきっかけとなった著作で、以後の旅する哲学愛の終わりについてなどに連なる著者の仕事の出発点である。哲学と文学、エッセイと小説の境界を越えるスタイルは、ジョン・アームストロングらと共同設立した「人生の学校(The School of Life)」の思想的母体ともなった。

【なぜ今読むか】哲学を学問史としてではなく、日常の生き方に効く知恵として扱う本書は、最初の一冊として最も入りやすい。短い章の集合で、どこから読んでも構わない。

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