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デリダ:脱構築

でりだ だつこうちく

高橋哲哉·現代

デリダの脱構築思想を解説した入門書

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哲学入門

この著作について

デリダ研究の第一人者にして責任論・戦争責任論を精力的に論じる哲学者・高橋哲哉《たかはしてつや》が、難解で知られるデリダの脱構築思想を平明な日本語で解きほぐした入門書(現代思想の冒険者たちシリーズ)。

【内容】

本書はまず、差延(ディフェランス)、エクリチュール、痕跡、代補(シュプレマン)といったデリダの中心概念を、プラトンルソーに始まる西洋形而上学批判の文脈に位置づけて整理する。そのうえで、声と現象グラマトロジーについて『弔鐘』法の力マルクスの亡霊たちといった主要著作の読解を通じて、脱構築が単なる破壊ではなく、倫理的・政治的な含意を備えた実践であることを浮き彫りにする。とくに他者・責任・正義・歓待といったデリダ後期の主題が、現代の具体的問題(人権、民主主義、歴史認識)とどう切り結ぶかが丁寧に論じられる。

【影響と意義】

日本におけるデリダ受容の基礎を作った入門書の一つであり、現代思想に関心を持つ学生・研究者の導入として長く参照されてきた。著者自身の『戦後責任論』『記憶のエチカ』などの仕事の土台ともなっている。

【なぜ今読むか】

デリダの難文を翻訳調のまま受け取るのではなく、その問題意識の必然性から腑に落とす構成が秀逸である。著者自身の思想的関心も透けて見え、読み物としての緊張感のある一冊となっている。

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