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『バークリー』
大槻春彦·現代
バークリー哲学の入門概説書
哲学イギリス経験論
この著作について
バークリ研究者・大槻春彦による、ジョージ・バークリの観念論哲学を平易に解説した入門書。岩波文庫『人知原理論』の訳者として知られる大槻が、英国経験論の文脈の中でバークリーの「存在するとは知覚されること」のテーゼを丁寧に展開する。
【内容】
ロックの第二性質論を徹底させたバークリーの議論を、「物質的実体は不要である」という結論まで段階を追って整理する。神の知覚による存在保証の論理、視覚と触覚の連合による距離知覚の発生論、無神論と懐疑主義への対抗という実践的動機を含めて、近代観念論の独特の構造を読み解く。
【影響と意義】
戦後日本のバークリ研究の入口として広く読まれ、岩波文庫の原典翻訳と並走する解説書として活用された。後のヒューム的懐疑論への接続や、現代心の哲学・観念論再評価の議論を理解する前提として参照される。
【なぜ今読むか】
VR・シミュレーション仮説・観測問題が再び問われる現代に、知覚と実在の関係を根底から問うた古典の道具立てを学ぶための一冊である。
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