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象徴の解釈学

しょうちょうのかいしゃくがく

久米博·現代

リクール哲学の構成と展開を体系的に跡づける解説書

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哲学解釈学現象学

この著作について

リクール翻訳の第一人者である久米博による、ポール・リクール哲学の体系的な解説書である。副題は「リクール哲学の構成と展開」。新曜社から1988年に刊行され、後年改訂を重ねた。

【内容】

意志的なものと非意志的なものの現象学から、悪のシンボル論・隠喩論・物語論・自己論へと展開していくリクール思考の運動を、概念群の発展史として整理する。象徴・テクスト・解釈という鍵概念の連関を丁寧に跡づけ、フロイト解釈・ガダマー対話・カントとの対決を含む方法論的選択を浮き彫りにする。後期の時間と物語『他としての自己自身』への接続も視野に入れ、現象学から解釈学へと広がる思考の軌跡を一望できる構成となっている。

【影響と意義】

日本語でリクールを通読する際の道案内として長く参照され、リクール研究の基礎文献となった。リクール著作集の翻訳も手がけた著者の知見が一冊に凝縮されている。

【なぜ今読むか】

解釈学・物語的アイデンティティ論・ケアの倫理が交差する現代の議論を理解するための、最も信頼できる入口の一つである。

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