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行動の構造

こうどうのこうぞう

モーリス・メルロ=ポンティ·現代

行動主義を超える形態心理学的統合を試みたメルロ=ポンティ処女作

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哲学

この著作について

フランスの哲学者モーリス・メルロ=ポンティが1942年に発表した博士副論文(原題『La Structure du comportement』)。主著知覚の現象学(1945)に先立つ処女作で、現代心身論・認知科学・身体の哲学の基礎を築いた重要な一冊である。

【内容】

行動主義心理学(人間を刺激と反応の機械的連鎖に還元)と古典的観念論(意識を身体から独立した内面に閉じ込める)を共に退け、両者を超えるゲシュタルト心理学的統合を試みる。物理的・生命的・人間的秩序という三階層を区別しつつ、より低次の秩序は高次の秩序によって再編成されると論じる。この枠組みは後に『知覚の現象学』における肉体的存在論へと発展していく。

【影響と意義】

現象学と経験科学の対話の出発点として、認知科学・ロボット工学・障害学・エナクティブ・アプローチ等の現代研究の遠い源流となっている。サルトルの観念論的実存主義を批判する立場として重要。

【なぜ今読むか】

心身問題をめぐる最も洗練された古典的回答の一つとして、AI時代にも示唆が大きい。

著者

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