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ローマ書講解

ろーましょこうかい

カール・バルト·現代

20世紀神学を変えたバルトの代表作

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哲学神学宗教

この著作について

スイスの神学者カール・バルトが新約聖書のパウロ書簡ローマの信徒への手紙を逐節的に注解した書である。原著ドイツ語第2版は1922年刊、邦訳は小川圭治・岩波哲男訳で平凡社ライブラリー上下2001年。

【内容】

第一次世界大戦後の精神的廃墟に立って、19世紀自由主義神学が前提としてきた神と人の連続性を全面的に拒否する。バルトはパウロを通じて、神は「全く他なるもの」であり、人間の宗教的努力では到達できないと宣告する。罪と恵み、信仰による義、十字架と復活というパウロの主題が、終末論的危機の言葉として再び鋭く問い直される。学術的注解の枠を破り、聖書テクストと現代の実存とを対決させる激しい文体が特徴だ。

【影響と意義】

本書の登場は神学者カール・アダムが「神学者の遊び場に投げ込まれた爆弾」と評するほどの衝撃をもたらし、弁証法神学の出発点となった。その後の20世紀キリスト教思想を規定し、ティリヒ、ブルトマン、モルトマンなどあらゆる神学的潮流が応答を迫られる礎となった。

【なぜ今読むか】

人間中心の楽観が揺らぐ時代に、神を「他者」として保つ思考の力強さは今も色あせない。哲学・思想史を学ぶ者にとっても、近代批判の精鋭な参照軸である。

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