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写真論

しゃしんろん

スーザン・ソンタグ·現代

写真というメディアの倫理を問う古典批評

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哲学文化・宗教

この著作について

アメリカの批評家スーザン・ソンタグ(Susan Sontag、1933〜2004)が1977年にFarrar, Straus and Girouxから刊行した『On Photography』の邦訳である。近藤耕人訳で晶文社から1979年に刊行された。1973〜77年に『ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス』誌に発表された6篇の評論を収める。

【内容】

本書はプラトン国家の洞窟の比喩から始め、写真が世界をイメージへと置き換えていく過程を批判的に分析する。第1章「プラトンの洞窟で」、第2章「アメリカ、暗く見られた」(ダイアン・アーバス論)、第3章「憂鬱な物体」、第4章「視覚の英雄主義」、第5章「写真の福音」、第6章「イメージ世界」を経て、最終章「写真集成」では写真論の引用集が示される。被写体への暴力性、消費主義との結びつき、戦争写真と倫理、写真がもたらす知の幻想が一貫した論点となる。

【影響と意義】

本書は写真理論の古典として、ロラン・バルト明るい部屋と並び、20世紀後半の視覚文化論に不可欠な参照点となっている。写真家・美術批評家・哲学者に広く読まれ、ジュディス・バトラー、ジョン・バージャー、多木浩二らがソンタグを参照しつつ独自の視覚論を展開した。

【なぜ今読むか】

スマートフォンとSNSで誰もが日々写真を撮る時代に、写真というメディアの倫理を考え直す出発点となる。

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