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新しい天使

あたらしいてんし

ヴァルター・ベンヤミン·現代

歴史の天使の姿を介して歴史哲学を問うベンヤミン晩年のテーゼ

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哲学歴史

この著作について

ヴァルター・ベンヤミンが1940年、ナチス占領下のヨーロッパからの亡命途上で執筆し、直後に自死したために遺稿となった歴史の概念について(通称歴史哲学テーゼ)を中心とする晩年のテクスト群。日本語訳では、彼が所有していたパウル・クレーの水彩画『新しい天使(アンゲルス・ノーヴス)』の題に取ったエッセイ集として編纂されることが多い。

【内容】

第九テーゼで、クレーの絵の天使は背中で未来に押し流されながら、瓦礫の山と化した過去を見つめて翼を閉じることができない。この「歴史の天使」が進歩という「嵐」に吹き飛ばされ続けている光景こそ、ベンヤミンにとっての歴史の真相である。全18のテーゼを通して、勝者史観への徹底的批判、メシアニズム的時間観、「虎の跳躍」としての革命といった独自の概念が凝縮され、唯物論と神秘主義が織り合わされる。

【影響と意義】

アドルノ、アガンベン、デリダ、スコラ・ラシム、ポストコロニアル研究、記憶論まで、20世紀後半以降の人文学に広範な影響を与え続ける。

【なぜ今読むか】

進歩神話が揺らぐ気候危機時代に、「進歩とは何か」を根源的に問うテクストとして読む価値がある。

著者

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