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ダランベールの夢

だらんべーるのゆめ

ドゥニ・ディドロ·近代

18世紀唯物論の到達点を示すディドロの思弁的対話篇

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哲学

この著作について

ドゥニ・ディドロが1769年に執筆した三部構成の対話篇。生前は公刊されず、没後に初めて流布した、18世紀唯物論哲学の最も大胆な達成として知られる思弁的著作。

【内容】

第一部は実在のディドロと数学者ダランベールが物質と感覚の関係を論じる哲学対話、第二部はダランベールが発熱して見る「夢」のなかで夢遊しながら自然哲学的断想を口走り、それを医師ボルドゥーと愛人レスピナス嬢が聞き書きしコメントする形式、第三部はボルドゥーとレスピナスによる余論。無機物と有機物の連続、生命の自己組織化、遺伝と形態変異、性の可塑性、人間の意識の物質的起源といった主題が、驚くほど現代的な想像力で議論される。

【影響と意義】

19世紀の進化論・生物学・精神分析、そして20世紀のドゥルーズ的生気論まで、遠く予見するような射程を持つ。百科全書の編纂者としての表向きの顔とは別の、ディドロ哲学の最も鋭利な側面が現れている。

【なぜ今読むか】

生命科学・AI・身体論が交差する現代、唯物論的想像力の原点に立ち返るための格好のテクスト。

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