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ジジェク!

アストラ・テイラー·現代

奇才ジジェクの思考と暮らしを映したドキュメンタリー映画

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哲学文化

この著作について

ドキュメンタリー監督アストラ・テイラー(Astra Taylor)が2005年に発表した映画『Žižek!』。スロヴェニア出身の哲学者スラヴォイ・ジジェクの生活と思考を追ったロードムービーで、書籍ではなく映像作品である点に注意。

【内容】

テイラーがジジェクにニューヨーク、ブエノスアイレス、ロンドン、リュブリャナを同行して取材した映像記録。ジジェクは大学の講義室、自宅のベッドルーム、アルゼンチンの学生集会、保守系メディアのスタジオを移動しながら、ラカン精神分析・イデオロギー批判・ヘーゲル弁証法・映画論・政治哲学を独特のジョークとともに語り続ける。ジジェクの思想を体系的に解説するのではなく、その語りそのものに映るイデオロギー・欲望・笑いの構造を観察する視点が本作の独自性である。テイラー自身は後に『民主主義は資本主義を生き延びるか』等の著作を発表する政治哲学者としても活躍するが、この作品は彼女の出発点となった。

【影響と意義】

ジジェクの大衆的導入に本作が果たした役割は大きい。スーザン・ソンタグ、ジュディス・バトラーら同時代の知識人文化を映し出す二十一世紀の哲学ドキュメンタリーの代表作としても位置づけられる。

【なぜ今読むか】

ジジェクの入門書は無数にあるが、彼の肉声とリズムを直接体感するには映像作品である本作が最短の経路である。

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