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信ずる意志

しんずるいし

ウィリアム・ジェイムズ·近代

証拠なき信念にも決断する権利を擁護したジェイムズの宗教哲学的講演集。

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哲学

この著作について

ウィリアム・ジェイムズが1897年に原書を刊行した講演・論文集。表題作『信ずる意志』は1896年にエール大学とブラウン大学の哲学クラブで行われた講演に基づく。邦訳は福鎌達夫訳で1961年に日本教文社『W・ジェイムズ著作集』第2巻として刊行された。

【内容】

表題作はクリフォードの「十分な証拠なしに何ごとかを信ずるのは、いつでも、どこでも、誰にとっても不道徳である」という厳格な認識倫理に対する応答である。生死に関わる選択や宗教的信仰のように、選択肢が「生きており、強制的で、重大な」ものでありかつ証拠だけでは決着しえない場面では、信じることを選ぶ権利が認められると論じた。他に「合理性の感情」「人生は生きるに値するか」など多様な問いを扱う論考を収める。

【影響と意義】

科学的合理主義と宗教的信仰の対立を、決断する者の実存的状況から捉え直した点で、後の実存主義や宗教哲学に強い影響を与えた。プラグマティズムの倫理的・宗教的射程を示す重要文献として参照されている。

【なぜ今読むか】

確信の根拠が常に十分には与えられない現代の選択状況に、なお実践的示唆を持つ。

著者

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