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『トマス・モアとその時代』
とますもあとそのじだい
澤田昭夫·現代
ルネサンス期人文主義者モアの生涯と思想を描く評伝
哲学ルネサンス宗教
この著作について
トマス・モア研究の第一人者・澤田昭夫 (筑波大学名誉教授) による評伝である。チューダー朝政治と人文主義の交点に立つモアの生涯・学問・信仰を周到に描く。
【内容】
ロンドンの法律家の家に生まれたモアが、エラスムスとの交友、人文主義者としての著作活動、ヘンリー八世の大法官就任、そして首位権法をめぐる王との対立と処刑に至る生涯を、当時の宗教改革と国家主権論の文脈に位置づけて描く。『ユートピア』『リチャード三世史』『悲しみについての対話』など主要著作の思想的解読も並行して行われる。
【影響と意義】
チューダー朝研究と人文主義研究の双方に資する標準的な日本語評伝として、長く読み継がれてきた。澤田自身の『ユートピア』邦訳と並んで、日本のモア研究の基盤を支えてきた著作である。
【なぜ今読むか】
良心と権力の対立、信仰と政治の境界線という、モアが命をかけて引き受けた問題は、現代の権威主義と市民的自由の議論にも直結する。
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