構
『構造人類学』
こうぞうじんるいがく
レヴィ=ストロース·現代
構造主義的転回を決定づけた方法論論集
哲学
この著作について
クロード・レヴィ=ストロースが1958年にパリで公刊した論文集。1940年代以降にさまざまな媒体に発表した構造主義人類学の方法論的論考を集めた一冊で、人文科学の「構造主義的転回」を決定づけた著作である。
【内容】
全17章。言語学者ヤコブソンから学んだ音韻論の方法を親族構造・神話・儀礼に移植し、表面の多様な文化事象の背後に共通の変換規則を見出そうとする研究プログラムを提示する。オイディプス神話分析、親族の基本構造、呪術師の効力、美術と言語など、各章が独立した読み物でありながら、全体として人間精神の普遍的構造という一つの仮説を支える。
【影響と意義】
本書以降、文化人類学・神話学・文学批評・精神分析などに構造主義が急速に広がり、サルトル実存主義に代わる20世紀後半のフランス思想の主流を決定づけた。続編『構造人類学II』(1973)と併せて、以後の人文学の共通語彙を用意した。
【なぜ今読むか】
ネットワークやデータ科学の時代に、「個別事例の背後に共通構造を探る」というレヴィ=ストロース的発想は意外なほど現代的。文化と構造の関係を考えるすべての研究者の出発点である。
著者
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