社
『社会学的思考の流れ』
しゃかいがくてきしこうのながれ
レイモン・アロン·現代
古典社会学7人を論じたアロンの社会学史講義
哲学
この著作について
レイモン・アロンがパリ大学で行った社会学史講義を書籍化したものである。法政大学出版局の叢書・ウニベルシタスから第I巻が1974年、第II巻が1984年に邦訳刊行された。
【内容】
第I巻ではモンテスキュー、コント、マルクス、トクヴィルが、第II巻ではデュルケム、パレート、ウェーバーが論じられる。アロンは7人の古典的社会学者を時代順ではなく、社会の自己理解の方法論を切り拓いた人物群として一貫して扱う。とくにトクヴィルを、コントとマルクスに匹敵する古典社会学の源流と位置づけた点は影響が大きい。それまで政治思想家としての側面が前景化していたトクヴィル像を、平等化と民主主義を分析した社会学者として読み直す視座を提供したからである。
【影響と意義】
本書は戦後フランスの社会理論におけるアロンの中心的位置を示す代表作の一つであり、英語圏でもMain Currents in Sociological Thoughtとして広く読まれている。社会学史の教科書としても定評がある。
【なぜ今読むか】
社会をどう記述するかという根本問題に古典がいかに取り組んだかをたどる作業は、データに溺れがちな現代の社会分析を支える基盤を養う。トクヴィル理解の入口としても最適である。
関連する哲学者
関連する哲学者と話してみる
