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正義とは何か:現代政治哲学の6つの視点

せいぎとはなにか

神島裕子·現代

現代正義論の主要論者を6つの視点で整理する入門書

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哲学政治哲学倫理学

この著作について

政治哲学者の神島裕子が、現代の正義論をめぐる主要な論者と論点を平明に整理した日本語入門書である。中央公論新社の中公新書として2018年に刊行された。

【内容】ロールズの公正としての正義、センとヌスバウムのケイパビリティ・アプローチ、サンデルのコミュニタリアニズム、コーエンの分析的マルクス主義、フランクファートの十分性原理など、現代政治哲学を代表する六つの立場を取り上げ、それぞれの理論的核心と相互の対立点を整理する。再分配・承認・自由・平等といった鍵概念を縦糸に、各論者の議論を横糸として編み込む構成により、正義論の現在地を立体的に把握できるよう工夫されている。

【影響と意義】日本語による現代正義論の入門書として広く参照され、大学の政治哲学・倫理学の授業でも採用例が多い。著者は『マルティ・カルチュラリズム』『ロールズの政治哲学』など正義論関係の単著を複数持ち、本書はその知見を一般読者向けに凝縮した一冊として位置づけられる。

【なぜ今読むか】格差・分配・承認をめぐる議論が世界中で先鋭化する現在、いきなり原典に挑む前に現代正義論の地図を手にすることの価値は大きい。新書という手にとりやすい形式で、ヌスバウムやサンデルの主著へと進む足場を提供する。

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