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ソシュールを読む

そしゅーるをよむ

丸山圭三郎·現代

丸山圭三郎によるソシュール言語学の日本語入門書

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哲学

この著作について

日本におけるソシュール学の第一人者・丸山圭三郎《まるやまけいざぶろう》が、一般読者のために書き下ろしたソシュール言語学の本格的入門書。

【内容】

本書はまず、一般言語学講義の成立事情、弟子たちによる編集の問題、後年発見された草稿群との関係から説き起こし、ソシュール本人の思考の流れを丁寧に復元する。続いて記号の恣意性、シニフィアンとシニフィエ、ラングとパロール、共時と通時、価値と差異、記号の体系性といった鍵概念が、原典の引用と豊富な具体例をもって解説される。単なる概念整理に終わらず、後半では構造主義、記号論、精神分析、哲学全般への展開が論じられ、ソシュールを「言語学者」ではなく「言葉の根源を問うた思想家」として位置づけ直す著者独自の視点が貫かれている。

【影響と意義】

日本語でソシュールを深く学ぶ際の最良の入門書の一つとして、大学の言語学・哲学・記号論の授業で長く副読本として採用されてきた。著者のソシュールの思想言葉と無意識と合わせて、戦後日本における構造主義受容の礎を形づくっている。

【なぜ今読むか】

翻訳、AIの言語モデル、多言語環境など、言葉の仕組みそのものを問う機会が増えている現代に、ソシュールを精確に読み直す本書は、今も鋭い理論装備を提供してくれる。

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