ソ
『ソシュールのすべて:言語学でいちばん大切なこと』
そしゅーるのすべて げんごがくでいちばんたいせつなこと
町田健·現代
ソシュール言語学の核心を解説した普及書
哲学言語学
この著作について
【内容】名古屋大学の言語学者・町田健によるソシュール入門書である。研究社から2004年に刊行された。『一般言語学講義』を中心に据え、ラングとパロール、シニフィアンとシニフィエ、共時態と通時態といったソシュール言語学の核心概念をコンパクトに整理して解説している。
【影響と意義】本書はソシュール思想を哲学・思想史の文脈ではなく、現代言語学の側から読み解いた普及書である。記号論的な拡張解釈に偏らず、言語学そのものの基礎理論として何が重要かを地に足のついた仕方で示した点に意義がある。学部生や一般読者にとって、抽象度の高い構造主義の議論に入る前の足場となる。
【なぜ今読むか】ソシュールの名は構造主義・ポスト構造主義の源流として語られることが多く、原典を読まないままイメージだけが流通しがちである。本書は基礎概念を丁寧に押さえ直す機会を与えてくれる。記号と意味の関係を改めて考えたい読者にとって、現在もなお手堅い案内役である。
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