詩
『詩篇』
しへん
旧約聖書·古代
ヘブライ語旧約聖書に収められた150編の祈りと讃美の詩
宗教文学
この著作について
ヘブライ語旧約聖書「諸書」の中心に置かれる、150編からなる祈りと讃美の詩集。古代イスラエルの礼拝で歌われたものが長い時間をかけてまとめられた。
【内容】
ダビデ王に帰せられる詩を含むが実際の作者は多様である。神への讃美、苦難からの嘆願、感謝、悔い改め、王の即位、巡礼の歌、知恵の詩など多彩な主題を扱う。「主は私の羊飼い」(詩篇23)、「神よ、私を憐れんでください」(51)、「深い淵から」(130)など、ユダヤ教・キリスト教の祈りの基本語彙となった節が無数に含まれる。
【影響と意義】
初代教会以来、修道院の聖務日課で日々唱えられ、西洋音楽史でも無数の詩篇歌・モテットの源泉となった。アウグスティヌス、ルター、カルヴァンらの思想と霊性を貫く参照軸である。
【なぜ今読むか】
苦しみと喜びを神に訴え続けた古代人の祈りを通して、宗教詩の原型に直接ふれることができる。