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政治的リベラリズム

せいじてきりべらりずむ

ジョン・ロールズ·現代

多元主義社会における正義の可能性を問うたロールズ後期の主著

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政治倫理

この著作について

ジョン・ロールズが1993年に公刊した政治哲学の主著。正義論(1971)から20年以上を経て、多元的価値観が共存する現代社会において正義理論がどう可能かを根本から問い直した、ロールズ中後期思想の集大成である。

【内容】

『正義論』を自己批判的に継承し、公正としての正義論を「政治的」概念として狭く再定義する。包括的な哲学的・宗教的教説から独立した「政治的構想」が、諸価値観の「重なり合う合意」によって安定的に支持されうる条件を探る。「公共的理性」の概念が鍵となり、民主的市民は公共の場で理性を行使する際、自分の包括的教説に訴えるのではなく、すべての合理的市民が受容可能な政治的価値観のみに基づいて論じるべきだと主張される。

【影響と意義】

現代政治哲学における多文化主義・リベラル・コミュニタリアン論争の主要参照点。ハーバーマスとの対話、ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチ、センの公正論など、同時代の政治哲学の多くが本書との対決を経ている。

【なぜ今読むか】

価値観分断が深まる現代社会で、共存の原理を理性的に問う古典的枠組み。

著者

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