カ
『カテゴリー論』
かてごりーろん
アリストテレス·古代
存在を10の範疇で分類したアリストテレス『オルガノン』の冒頭書
哲学
この著作について
アリストテレスの論理学著作集『オルガノン』を構成する最初の書。簡潔な論考ながら、西洋形而上学の基本語彙を決定した極めて影響力の大きな作品で、中世スコラ哲学の必須課目として千年以上にわたり注釈され続けた。
【内容】
存在しうるものを「何であるか(実体・ウーシア)」「どれだけ(量)」「どのような(性質)」「何に対して(関係)」「どこで」「いつ」「位置」「状態」「能動」「受動」の十カテゴリーに分類する。第一実体(個物)と第二実体(種・類)の区別、類・種・種差という階層的分類法、同義的・異義的・派生的述語の区別といった、以後の哲学語彙全体を規定する基本概念が凝縮されている。
【影響と意義】
ポルフュリオス『イサゴーゲー』の媒介を通じて中世ヨーロッパ知識人の必須教養となり、カントの『純粋理性批判』の「カテゴリー表」もアリストテレスに直接の源泉を持つ。近代以降も、分析哲学の存在論・言語哲学・AIの知識表現まで、本書の影響は切れ目なく続いている。
【なぜ今読むか】
「存在をどう分類するか」という最も基礎的な問いへの最も古い体系的回答として、いまも第一級の重要性を保つ。