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メタヒストリー

ヘイドン・ホワイト·現代

歴史叙述の物語的構造を解剖した歴史哲学の革命的著作

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歴史批評

この著作について

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の歴史思想家ヘイドン・ホワイト(1928〜2018)が1973年に公刊した、ポストモダン歴史哲学の出発点となる代表作(原題『Metahistory: The Historical Imagination in Nineteenth-Century Europe』)。

【内容】

ホワイトは、19世紀の四大歴史家・歴史哲学者(ミシュレ、ランケ、トクヴィル、ブルクハルト)と四大歴史哲学者(ヘーゲルマルクスニーチェ、クローチェ)の歴史叙述を分析し、それらが必ず四つの「比喩(trope)」(隠喩・換喩・提喩・皮肉)と四つの「筋立て(emplotment)」(ロマンス・喜劇・悲劇・諷刺)の組み合わせから構造化されていることを示す。歴史叙述は「事実」の中立的記述ではなく、修辞的・文学的な構成を必然的に含む。これを徹底することで、歴史と文学・歴史と哲学の境界が大きく揺らぐ。

【影響と意義】

ポール・リクール、ハロルド・ブルーム、ステファン・グリーンブラットらに影響を与え、新歴史主義文学批評、ホロコースト表象論、サブオルタン研究の理論的基盤となった。歴史記述の客観性/物語性論争は本書なしには成立しない。日本では岩崎稔らによる訳と研究を経て、歴史理論研究に決定的影響を及ぼしている。

【なぜ今読むか】

歴史修正主義・フェイクニュース時代に「歴史の真実」を考える哲学的足場を与える。

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