マ
『マルクス 資本論』
まるくすしほんろん
佐々木隆治·現代
マルクス研究者による『資本論』の現代的入門書
哲学マルクス資本論
この著作について
マルクス研究者の佐々木隆治が、角川選書「シリーズ世界の思想」の一冊として2018年に刊行した『資本論』の入門書である。
【内容】商品と貨幣の分析から始まる『資本論』第一巻の論理を、現代の読者にも理解しやすい言葉で読み解く。価値形態論、貨幣の生成、剰余価値の発生、相対的剰余価値と絶対的剰余価値、資本蓄積と労働者の状態といった核心部分を順を追って解説しつつ、マルクスのテキストそのものに即した読解を心がけている。物象化論など近年のマルクス研究の成果も反映され、ソ連型解釈とは一線を画す立場が貫かれる。
【影響と意義】MEGA(マルクス・エンゲルス全集新版)研究を踏まえた新世代のマルクス読解を、一般読者に届ける役割を果たした。著者は同時期に刊行された複数の入門書と並び、いわゆる新マルクス研究の潮流を日本に紹介する論者の一人として知られ、関連する研究書・入門書を継続的に発表している。
【なぜ今読むか】格差・気候危機・労働の変容といった現代資本主義の問題に直面するなかで、『資本論』を改めて手に取りたい読者は多い。原典に挑む前の見取り図として、本書は信頼できる手引きであり、新書という手に取りやすさも美点である。
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