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おひとりさまの老後

おひとりさまのろうご

上野千鶴子《うえのちづこ》·現代

一人で老いることの可能性を社会学的に論じた上野千鶴子《うえのちづこ》の著作

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社会学

この著作について

社会学者・上野千鶴子《うえのちづこ》が、自らの研究と老親介護・独居の体験をもとに書き下ろし、ベストセラーとなった単身者向けの老後論。

【内容】

本書はまず、日本社会で「おひとりさま」と呼ばれる単身世帯が急増している現実を、人口動態と意識調査のデータで押さえる。未婚、離別、死別、自ら選択した単身という多様な経路を踏まえ、著者はシングルの老後を「不幸」とする通念に異議を唱える。住まい(賃貸・持家・サ高住)、介護、医療、看取り、財産の始末、友人ネットワーク、趣味と地域活動、死後の手続きなど、具体的なテーマごとに、制度的知識と当事者的な目線の両方が提供される。フェミニズム社会学の視点から、家族主義の限界と、単身者どうしの新しい連帯の可能性も論じられる。

【影響と意義】

刊行後ベストセラーとなり、シングル高齢者の生き方を社会的に肯定する議論の流れを後押しした。介護保険制度、単身高齢者の住宅政策、看取り支援サービスの議論にも広く参照され、著者のおひとりさまの最期在宅ひとり死のススメと合わせて、日本社会の老後観を更新する役割を果たしている。

【なぜ今読むか】

未婚化・離別・長寿化が進み、誰もが人生の一時期を単身で生きる時代に、本書は具体的な準備と心構えの指針となる。自分や親の老後を現実的に考え始めたい人に、信頼できる羅針盤となる。

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