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ケインズ:時代と経済学

けいんず:きぼうのけいざいがく

吉川洋·現代

日本経済学会の第一人者が描くケインズ評伝

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経済学入門

この著作について

マクロ経済学の大家・吉川洋《よしかわひろし》による、ジョン・メイナード・ケインズの生涯と理論を平易に解説した評伝。ちくま新書・講談社学術文庫ほか、版を重ねた定番書。

【内容】

本書はまず、ブルームズベリー・グループの中心人物として文化人と交流しながらキャリアを積んだケインズの人物像を描き、平和の経済的帰結でヴェルサイユ条約の過酷さを批判した青年期を追う。大恐慌下で雇用・利子および貨幣の一般理論(1936)を執筆した背景、有効需要・流動性選好・乗数効果といった中核概念、戦後ブレトン=ウッズ体制交渉での最晩年の活躍までを一貫した語り口で示す。マーシャル門下としての出発、ピグーとの対立、投資家としての才覚と美術コレクターとしての顔も紹介される。

【影響と意義】

日本の「ケインジアン」世代の眼差しから、ケインズの理論と政策感覚の両方を紹介する入門書として評価が高い。スラッファ・ヒックス・サミュエルソン以降の展開との関係にも目配りがある。

【なぜ今読むか】

財政出動と金融政策が再び争点となる時代、ケインズに戻ることは無駄ではない。

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